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頭皮がべたつく......脂っぽくなる原因とは?

頭皮がべたつく......脂っぽくなる原因とは?

「頭皮がべたついて脂っぽい」「嫌なにおいがする」といった方は、原因を知って適切に対処することが大切です。放置すると頭皮環境が乱れたり、さまざまな不快症状に悩まされるようになったりする可能性があります。普段の生活やヘアケアを見直すことで、脂っぽい状態が改善するでしょう。ここでは、頭皮のべたつきの原因について詳しくご紹介します。

頭皮の脂が多い場合に起こる症状

頭皮の脂が多い場合に起こる症状

頭皮の脂が多いと、次のような不快症状が起こる可能性があります。

・髪のべたつき

頭皮の脂の正体は、毛穴から分泌される皮脂です。皮脂は、頭皮のバリア機能をつかさどり、刺激を防いでくれています。しかし、過剰に分泌されると髪がべたついてしまうのです。髪がべたつくと、「うまくセットできない」「髪を立ち上げたいのにヘタる」などが起こります。見た目の印象も悪くなるため、皮脂の分泌を正常化させたいところでしょう。

・においが出る

皮脂は、頭皮に生息する常在菌の影響でにおいの元となります。皮脂が増えれば増えるほど、においが強くなるおそれがあるため、早い段階で対処が必要です。においは、自分だけではなく周りの人を不快にさせてしまいます。また、周りの人からの印象が気になって、コミュニケーションに支障をきたしたり、積極的に外出できなくなったりする場合もあります。

・頭皮のかゆみ

皮脂は、頭皮における常在菌の栄養源になるため、皮脂が増えすぎるとある種の常在菌が異常増殖する原因となりえます。また、常在菌のバランスが崩れると頭皮に炎症が起きてかゆみが引き起こされます。頭皮がかゆいと爪を立ててかきむしってしまい傷つく恐れもあるでしょう。炎症が強くなればかゆみも強くなるため、早い段階での対処が必要です。

・べたつきのあるフケ

フケといえば乾いた白いものをイメージするほうが多いのではないでしょうか。実は、皮脂が増えた場合には、べたつきのあるフケが出るのです。皮脂を栄養源として増殖したマラセチア菌によって頭皮が刺激を受け、新陳代謝のサイクルが乱れてフケが出ます。そのフケに皮脂が混ざることで、べたつきのあるフケとなるのです。

頭皮がべたつく原因は?

頭皮がべたつく原因は?

それでは頭皮はどのような原因でべたつくのでしょうか。次のような習慣がないか確認しましょう。

・皮脂汚れを十分に洗い流せていない

シャンプーには、皮脂汚れを洗い流す役割があります。シャンプーを使わなかったり、洗浄力が弱すぎるシャンプーを使ったりすると皮脂汚れを十分に洗い流せません。また十分に泡立てていなかったり頭皮にまで泡を行きわたらせていなかったりする場合も皮脂汚れが残ってしまいます。

そのほか油分が少なくてシャンプーで落としづらいスタイリング剤を使っている方も頭皮に汚れが残りがちです。

・食事で脂質を摂りすぎている

脂質を摂りすぎると、皮脂の分泌が増加するおそれがあります。脂身が多い肉や揚げ物などの油っぽいお食事をよく食べる方は注意が必要です。例えば、外食やコンビニ食が中心になると、脂質が摂取過多になりやすいため、できるだけ回数を減らしたほうがいいでしょう。

・睡眠時間が短くて睡眠の質も低い

睡眠時間が短かったり睡眠の質が低かったりする方は、成長ホルモンの分泌が低下している可能性があります。成長ホルモンは、頭皮の新陳代謝に必要なホルモンです。新陳代謝が低下すると健康な頭皮を保つことが難しくなり、乾燥しがちになります。

頭皮が乾燥し皮脂が不足していると身体が察知し、皮脂の分泌が増加してしまいます。睡眠時間が短いのは、夜ふかしや深夜残業、育児などが主な原因です。睡眠の質が低いのは、寝る前にスマホやタブレットの画面などの強い光を浴びたり、寝る直前に食事や入浴したりすることが関係しています。

・過剰なストレスを受けている

過剰なストレスは、自律神経のバランスを崩してホルモンバランスに影響を及ぼします。皮脂の分泌にかかわる男性ホルモンが増加して、頭皮が脂っぽくなってしまうのです。また、血管が収縮することで頭皮への血流が悪くなり、栄養不足になることも関係しています。

頭皮が栄養不足になれば新陳代謝に問題が起こり、乾燥しやすくなります。そして、乾燥を察知した身体が皮脂を過剰に分泌してしまうのです。毎日、朝早くから深夜まで仕事をしていたり、育児に追われたりしていると、ストレス過多となるおそれがあります。

頭皮の過剰な皮脂分泌を抑える方法

頭皮の過剰な皮脂分泌を抑える方法

頭皮の過剰な皮脂分泌は、生活習慣を整えたり正しいヘアケアを習慣づけたりすることで、改善する可能性があります。原因に合わせて対策することが大切ですが、原因を突き止めることは難しいでしょう。そのため、すべての対策を実践することをおすすめします。

次のような方法を習慣づけましょう。

・正しい方法でシャンプーする

正しい方法でシャンプーをすれば、余分な皮脂を取り除くことが可能です。ただし、洗いすぎは乾燥を招くため逆効果となります。それでは、どのようにシャンプーすればいいのか詳しく手順をご紹介します。

  1. ぬるま湯で頭皮と髪を濡らす
    頭皮と髪をぬるま湯でしっかり濡らしましょう。頭皮がべたついていると、つい熱い湯で洗いがちですが、必要な皮脂まで落としてしまいかねません。ぬるま湯で丁寧に予洗いしましょう。しっかり濡らすことでシャンプーの泡立ちがよくなり、過剰な皮脂を洗い流しやすくなります。
  2. シャンプーを泡立てる
    余分な皮脂を洗い流すのは、シャンプーの泡です。そのため、十分に泡立てることがポイントとなります。泡が髪と頭皮に行きわたり、余分な皮脂を洗い流してくれます。泡立てるときは、シャンプー液を手にとって、そこにぬるま湯を加えながら泡立てましょう。シャンプーを泡立てることが苦手な方には、フォームタイプのシャンプーをおすすめします。
  3. 丁寧に洗う
    泡を髪と頭皮につけて、指の腹で丁寧に洗いましょう。脂が気になると、強い力でゴシゴシとこすりがちですが、頭皮がダメージを受けるため適度な力で洗うことが大切です。脂は、頭皮や髪の根元から毛先にかけて、あらゆる部位に付着しています。丁寧かつ入念に洗いましょう。
  4. 丁寧にすすぐ
    頭皮に洗浄成分が残ると乾燥してしまうため、丁寧にすすぎましょう。このときも、皮脂を洗い流しすぎないようにぬるま湯ですすいでください。特に、前髪の生え際や耳の後ろ、首まわりなどには泡が残りやすいため、念入りにすすぐようにしましょう。

・適切な睡眠を心がける

頭皮の新陳代謝を整えるために、良質かつ十分な睡眠を習慣づけることが大切です。夜ふかししがちな方は、あらかじめ就寝時間を決めておきましょう。最低6時間は、睡眠時間を確保することが大切です。ただし、必要な睡眠時間には個人差があるため、自分にとってベストな時間を見つけましょう。

また、睡眠の質を高めるために、寝室の気温や湿度を調節したり、部屋を暗くしたりしてください。寝る前にスマホを見るのは避け、代わりに読書などをするといいかもしれません。

・脂質が多い食事を控える

脂質を多く含む食事を意識的に控えることが大切です。脂身が多い肉を避けるだけではなく、炒めものや揚げものを控える必要もあります。また、サラダを食べるときには、ノンオイルドレッシングを使いましょう。そのほか、チーズや牛乳などにも脂質が多く含まれているため、食べる頻度を減らすことをおすすめします。

・ストレスをできるだけためない

完全にストレスから身を遠ざけることは難しいため、ストレスをため込まないことを意識しましょう。ストレスをこまめに解消できれば、過剰なストレスを防げます。ストレスの解消方法は人それぞれですが、忙しくても実践できる方法がおすすめです。

例えば、1日1話、自分が好きな連続ドラマを見たり、音楽を聴いたりする方法があります。また、気の許せる友人や家族と会話を楽しんだり、カラオケで思いっきり歌ったりするのもいいでしょう。

脂っぽいのはAGAに関係している?気になる方はクリニックを受診しよう

脂っぽいのはAGAに関係している?気になる方はクリニックを受診しよう

AGAは、男性ホルモンによって引き起こされる薄毛です。男性ホルモンが多い状態では、AGAのリスクが高まります。男性ホルモンが多いために頭皮の皮脂が増えている場合は、AGAに注意が必要です。頭皮が脂っぽくて気になる場合は、AGAのリスクを知るためにも一度クリニックを受診することをおすすめします。

忙しくて受診できない方は、アイメッドの遠隔診療を試してみてはいかがでしょうか。自宅にいても診察を受けられるため、忙しい方でも受診を先延ばしにしなくて済みます。脂っぽい状態を放置すると、さまざまな不快症状が現れるため、できるだけ早く対処したいところですね。アイメッドの遠隔診療を活用して、健やかな頭皮を取り戻してください。

監修者

河村優子(かわむら・ゆうこ)

河村優子(かわむら・ゆうこ)

アンチエイジングをコンセプトに体の中と外から痩身、美容皮膚科をはじめとする様々な治療に取り組む医師。海外の再生医療を積極的に取り入れて、肌質改善などの治療を行ってきたことから、対症療法にとどまらない先端の統合医療を提供している。

保有資格

  • 日本抗加齢医学会専門医
  • 日本麻酔科学会専門医
  • 日本レーザー医学会認定医 ほか
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